家づくりで大切なお金の話は…予算?ローン?…いえいえ、他にもありますよ。
家作りで一番大切で厄介なことは、お金のことです。
自己資金はどのくらいあるのか?
ローンでいくら借りるのか?返済はいつになるのか?
金利はどうするのか?変動金利?固定金利?
マイホームは、一生に一度で一番高額な買い物ですから
資金計画に始まって、資金計画に終わるといって間違いありません。
日本人の住まいの平均購入金額は、3225万円です【平成24年度:住宅金融支援機構】
なお5年前は、平均購入金額が2959万円【平成19年:住宅金融支援機構(旧・住宅金融公庫)】
ただ、インターネットで調べていると、こうしたデータのほかにも、
いろいろな機関で住宅購入金額に関する数値が出されていることに気づきます。
全部同じ金額ならわかりやすいのですが、それぞれ数値が違うから困ったものです。
たとえば、ラルーンの調べなら3123万円【平成24年度】と
住宅金融支援機構の平均と100万円も差があります。
家にはどのくらいお金をかけるのが妥当なのだろう、と迷っている状態で住宅展示場に行くと、
営業マンたちのメーカーに徹底的に仕込まれた営業トークにやられてしまいます。
この商品は、今の流行です。みなさんこのオプションはつけるんですよ
…なんていわれているうちに考えてもなかった
太陽光発電システムを200万円も払ってつけてたり…で
予想外のコストをかけたりします。
家づくりには1千万円単位でお金がかかるものだから、
100万円くらい予算オーバーしても、太陽光発電システムだから後から帰ってくる
…なんて言って、高いものをホイホイ買ったりします。
普段ならガソリンスタンドでは1円でも安いスタンドへ
…といいながら車を走らせまくり、安いスタンドを探しまくるほどの倹約家の方が
(探しまくっている間のガソリン代と時間は?…と個人的に突っ込みたいですが…)
家づくりとなると、あら不思議10万円・20万円高くなってもなんとも思わなくなってしまう。
それが定価以上のものを不必要に高く買わされてもなんとも思わなくなって
「大丈夫!たいしたことはない」…なんて感じてしまうんです。
マイホームの計画は値段が生きている間で一番高額なためか?
普段見慣れない桁の多い数字を見るからか?金銭感覚がなくなってしまうんです。
私の友人はあれやあれやと最新設備とつけて、一生に一度だから
…という魔法を唱えているうちに4000万円の家になってしまいました。
(夫婦共働きで子供なし)ただし家の価格は地域の相場の2倍以上です。
家作りは金銭感覚を失わせる..ということを心得ているのと心得ていないのでは
家づくりの計画に大きな差が現れます。一生に一度だから
…という怪しげな魔法を唱えているうちに、坪単価がどんどん上がっていく(!)
家作りでよくある悪い現象をストップさせることが出来ます。
大切なことは「このオプションは本当に必要なのか?」と振り返り
予算があったら1円たりともオーバーさせないという
ガソリンスタンド探しの精神です。