セルロースファイバー(セルローズファイバー)の欠点・デメリットについて考えてみましょう。
今回は断熱材で、近年よく話題に挙がるセルロースファイバーの欠点、
デメリットについて紹介・検討をしていきたいと思います。
セルロースファイバーの断熱性は、高い…と書かれているページもありますが
グラスーウールやロックウールとさほどは変わりません。普通の断熱材という感じです。
…ただし、グラスーウールやロックウールの性質が悪いというわけではありません
のでご注意を…。グラスーウールやロックウールは安価な割には断熱性能が高いんです。
もちろん、断熱性能が高い…と言われている外張断熱(そとばりだんねつ)の
ウレタンフォームなどのほうが性質は上になるのでしょう。
で、欠点(デメリット)なのですが、コスト(費用)の問題が一番挙げられます。
先ほどあげた、グラスーウールやロックウールという安価な断熱材と比べると
倍程度の費用(コスト)をかけなくてはなりません。
もちろんコストがかかるには理由があって、グラスーウールやロックウールは
断熱材の専門家ではない(いわば断熱材に関しては…)素人である大工さん
が片手間に施工するのに対し、セルロースファイバーは施工技術をもった
専門家が専用の機会を使って施工します。
つまり大工さんが片手間に施工するのとはわけが違うので
費用(人件費+材料費)がかかるんです。
後は、セルロースファイバーは吹きつけを行うので
コンセントの増設などは少々と難しくなります。
この辺はグラスーウールやロックウールと比べると
デメリット(欠点)にならざるを得ないと思います。
ネットで安くやってくれる3流業者だと、
コンセントの増設とか危なくって任せられません。
このデメリットを回避するには、家作りのプランニングのときから
コンセントの数など後から追加しないように将来を考えて
念入りにするしかありません。
他にセルロースファイバーは新聞紙でできている関係上熱に弱いこと。
極度に高温なら(…まぁ火事などですか)溶けてしまいます。
これはガラス製品であるグラスウールと比べるとデメリットになります
…が、心配するときは火事などのときでしょうか??
この辺を大雑把にまとめると
セルロースファイバー | 火事に弱い | 湿気に強い |
グラスーウールとロックウール | 火事に強い | 湿気に弱い |
…ということになろうかと思います。
最後にたびたび言われる、
断熱材の経年劣化に関することは気にする必要はありません。
もちろん経年劣化をしない…などというウソをつくつもりはありません。
経年劣化はします。ただし断熱材より先に外壁材や内装材が劣化していきます。
(断熱材が先に劣化するのは正しく施行されていないときです。)
なお、私の家は断熱材がセルロースファイバーですが、
エアコンなどを使わなくても快適にすごすことはできています。
ただし、よく見かけるエアコンは一切必要ありません…というのは
過大広告なのかなぁと思います。
異常に寒いときは、やっぱりエアコンに頼りたいですし、
異常に暑いときには、エアコンから涼しい風が欲しくなりますから
私もエアコンは併用することがあります。