レイリー波探査法 VS スウェーデン式サウンディング試験
結論を書きましょう、トータルバランスから行くと
レイリー波探査法(または、表面波探査法)が勝ち
であり、価値が高いんです。大まかな概要等を説明をしていきます。
レイリー波探査法とは、地震波の一種であるレイリー波を用いた調査方法です。
起振機で人が感じないほどの小さな地震を人工的に発生させて、
地震波が地面の中を伝わる状況を6つの検出器で受取りコンピューターで解析します。
深度10mまでの地盤支持力と沈下量、そして表面混在物の調査が可能です。
法規に従っている調査方法なのは当然ですが、表面混在物の調査が可能なぶん
スウェーデン式サウンディング試験よりも信頼性の高い調査方法なのです。
レイリー波探査法は、直接地盤へ貫入等は行うスウェーデン式サウンディング試験と違い
礫やガラが混入している地盤でも、深度10mまで地耐力(地盤支持力と沈下量)を
正確に調査することができます。スウェーデン式サウンディング試験はこの辺が
正確ではないので、どうなるのかというと…地盤改良の必要あり!
という、どんぶり勘定のような判定が返ってきます。
何か少しでも困ったら「地盤改良の必要あり」と判定して誤魔化すのが
スウェーデン式サウンディング試験の特徴です。
ほかにもレイリー波探査法はスウェーデン式サウンディング試験と違い
地盤を傷めない非破壊方式なので、表層地盤改良の確認検査にも最適なんです 。
ただし、もちろんレイリー波探査法が
スウェーデン式サウンディング試験よりも
何でもかんでもいいというわけではありません。
デメリットもあります。それは、現在の住宅業界は地盤調査に関して
スウェーデン式サウンディング試験が圧倒的多数のため
レイリー波探査法をしている業者を探さなくてはならない点と
費用がスウェーデン式サウンディング試験よりもかかる点です。
…当然ですが、地盤補強する額よりも、だいぶ安いですが…。
レイリー波探査法(表面波探査法)の業者を探すのが難しい場合は
ビイックのホームページから申し込むことができます。
費用は5~10万円で、平均8万円程度と考えるといいと思います。
参考:建築基準法施工令第38条
建築物の基礎は地盤の沈下又は変形に対して構造耐力上安全なものとしなければならない