土地の価格設定に関する裏事情と注意事項
家作りのスタートであり一番カギとなるのが土地です。
そして土地に関して一番ネックになるのは価格だともいます。
もしも気に入った土地が何倍もの競争率で引く手あまただったら
…土地購入の際には、こんな不安が最後まで付きまといます。
しかし不動産屋の観点からみると、倍率の高い土地というのは
土地価格の設定が失敗した・・・ということになります。
なぜかと言うと、倍率が高いということは、価格を少しくらい高くしても
(100万円単位で高くても)売れているはずなんです。
土地の価格は不動産屋が土地の売主から購入するときにかかった
費用のほかに造成地費用、管理費用、諸費用(税金等)や広告費
と利益を考慮したうえで、周辺の状況を考慮して
「この価格なら売れるだろう」という
営業マンのセンスによって設定されます。
みなさんびっくりされるかもしれませんが、
土地の価格設定は勘で決められているんです。
もともと土地の定価などというものが存在しませんし、
いまだにどんぶり勘定が主流の住宅業界では、
こんなあやふやな決め方がスタンダードなんです。
つまり、値段の根拠なんて一つもありません。
そう考えると、不動産屋の利益が最大限に出て
欲しい人が1人だけで短期間に売れる価格設定が
不動産屋にとっていいはずですから、販売する土地に
ダメなところがあったとしても買主に気づかれない限り
教えてくれませんし、対処もしてくれません。
言うなれば、売ったもん勝ちです。
そのため「倍率が高い土地ですが、少し費用を見るだけで
手に入る土地を紹介します」
なんて言葉が来たら注意です。架空の高倍率が計上された
割高な土地を紹介されてしまうかもしれません。