片流れ屋根のメリットとデメリット(太陽光パネルの設置に関して・・・)

屋根形状といえば…切妻屋根、寄棟屋根が一般的でしたが
近年の太陽光発電の売電制度によるブームと共に、
片流れ屋根の住宅が続々とハウスメーカーのラインナップとして
見かけるようになりました。

片流れ屋根というのは、下の画像のように一方向のみに傾斜されている屋根です。
BlueEnergy(ブルーエナジー)
パナホーム:カサート エココルディス

このブームの先陣を切ったのが、パナホームのカサート エココルディス
続いて、セキスイハイム(グランツーユー:木造)のスマートパワーステーション
ミサワホームのハイブリッド ソーラーマックス
積水ハウスのBe mod+e gent(ビー・モード ジェント)
トヨタホームのシンセ・グレートソーラー
今月からは住友林業のグリーンスマート ソーラーゼット
…と、現在ではまさに玉石混交になっています。

少し前までは、片流れ屋根・・・と言えば
デザイン重視の建設事務所や工務店ぐらいでしか見ませんでした。
しかし安定した売電収入が20年間も保証される
10kw以上の太陽光パネルを搭載する(乗せるため)には
片流れ屋根が適している(メーカーの保証関係も含む)ため
一気にハウスメーカーでの開発が進みました。

片流れ屋根のブームの前は、切妻屋根や寄棟屋根よりも
自由な角度(一番発電効率のいい角度で)で太陽光パネルを設置できる
陸屋根(ろくやね)の住宅が売れていました。
※ 陸屋根の住宅はキューブ型が多く、キューブ型の住宅は
コストが比較的抑えられるという利点があります。

セキスイハイム×ソーラーフロンティア

太陽光発電搭載数No1のセキスイハイムが筆頭で
シリーズで言えばパルフェ、Bj、クレスカーサ
鉄骨系のスマートパワーステーション・・・など
が陸屋根の住宅に当たります。
他にもへーベルハウスのキュービック
やZERO-CUBEなどがあります。

ただし、陸屋根の住宅は雨漏りしやいという欠点があります。
そのため雨水対策・防水対策を十分にしなくてはなりません。
そのほかにも積雪地域であれば、雪が屋根に積りやすいため
住宅に悪影響を与えることもさることながら
太陽光パネルを設置した場合にも悪影響を与えます。

逆に、片流れ屋根は、雨漏れが少ないということがメリットになります。
もともとはデザイン性を取り入れているのが片流れ屋根の住宅ですから
デザイン重視の人にとってはメリットになります。

そういう点で陸屋根よりもメリットが多そうな片流れ屋根ですが
当然デメリットもありますで押さえる必要はあると思います。

まず、住宅のコストが高くなる!という点です。
片流れ屋根ですから、当然普通の住宅よりも表面積が大きくなります
それはコストが高くなることに直結します。
表面積が高くなる分、屋根裏部屋として活用できればいいですが
デットスペースになる可能性も高いんです。

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