スウェーデン式サウンディング試験VS表面波探査法VSボーリング調査 メリット・デメリットは

辺野古 ボーリング
(辺野古周辺のボーリング調査の画像)

今回は地盤調査方法を精度、費用の面で比較して行きたいと思います。
地盤調査の方法は、実は何種類かありますが
住宅建設に関係する代表的な調査方法は次にあげる3つです。

スウェーデン式サウンディング試験

【メリット】
調査費用が安くすむ。(そのため多くのハウスメーカーで採用されている)
【デメリット】
調査データが詳細ではないため、地盤改良の必要ありの判定されやすい。
ガラ(異物)があると調査が困難となり、地盤改良の必要ありになる。
(そのためメーカーがよく採用している。)
【費 用】
3万円から8万円 (平均:5万円前後)

表面波探査法(レイリー波探査法)

【メリット】
スウェーデン式サウンディング試験よりも調査の精度が高いため、
不必要な地盤改良工事を回避することができる(費用削減)。
戸建住宅のような、比較的軽い構造物調査に適している。
スウェーデン式サウンディング試験と比べても、それほど高くは無い。
【デメリット】
重い構造物を支えるための杭の設計にはやや不適
スウェーデン式サウンディング試験を行う業者よりも数が少ない。
【費 用】
7万円から10万円 (平均:8万円前後)

ボーリング調査法(標準貫入試験)

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【メリット】
米軍基地のおうな重い構造物を支えるための杭の設計に適している。
(米軍の辺野古新基地の地盤調査もボーリング調査をしている)
土質確認ができる。
【デメリット】
大掛かりな調査のためコストがかかる
戸建住宅の地盤調査で一番必要となる表面から深さ1mの詳細なデータが得られにくい。
【費 用】
15万円から20万円 (平均:17万円前後)

地盤改良工事はとてもお金のかかる工事です。
特にハウスメーカーに頼めばマージンも込みになるので
100万円台にまでなります。
しかし、残念ながらそのほとんどの改良工事が
オーバースペックで不必要だったりするんです。

スウェーデン式サウンディング試験で地盤改良の必要あり
と判定されたものが、表面波探査法(レイリー波探査法)や
ボーリング調査法で再調査したところ地盤改良の必要なし
…となった例が後を絶ちません。大体75%程度です。

このような現実を考えると、私の中での勝者は
表面波探査法(レイリー波探査法)
だと思っています。スウェーデン式サウンディング試験の判定に疑問がある方
費用の問題で苦しんでいる方、ぜひとも表面波探査法をお試しください。

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