土地を選び買う際の注意事項(土砂災害などを考慮して・・・)

masa820do

消費税増税の真っ只中にある今、住宅取得のために
まず土地を探されている方が多いと思います。
(家を建てる方の8割以上が土地探しから始まります)

土地というものは縁のもので、タイミングが大事ですから
いい土地と思ったら即決する場合も多いと思いますが、
安全面を抜きにして土地探しをしてはいけません。

…というのも、現在の土地事情は難しいものがあり
いい場所の土地は無いため、山を切り開いて分譲地にする
開発分譲地というものが比較的多くなってきていますが、
その分譲地で災害に会う人が増えているのが現状です。

今月(平成26年8月)土砂崩れによる被害が出た広島市は、
平成11年6月にも梅雨前線による土砂災害により
多数の被害を出しています(過去にも同じような経験をしています)。

広島県はまさ土の地質が広がっています。
(真砂土:まさつち or まさど:花こう岩が風化してできる)
まさ土は水を吸収すると崩れやすい特徴があり、
短時間に降り注いだ大量の雨による水分が山地の斜面を直撃すると
土石流やがけ崩れが起きる可能性があります。
平成11年のケースがこれに当たります。

この事情を振り返って考えると…広島市は周辺の人口増加により、
山を切り開き斜面付近に開発分譲地を作らざるを得なくなり、
それに比例するように土砂災害の被害が増加してきています。
(平成11年の豪雨では水害と合わせ、県内で32人の犠牲者が出ています)

この被害を考慮し国は土砂災害防止法を制定しています。
また、県は土砂災害の恐れがある地域を「土砂災害警戒区域」
などに指定し危険性の周知に徹底に努めています。

この例を通して分かることは、土地探しの段階から
災害に関する情報にアンテナを張っておくことが
如何に大事で、如何に軽視されているのか
・・・ということだと思います。

まさ土が分布している(緊急的な)地域があっても、
災害を対策工事が追いつかないのが現状ですから、
自らの身は自らで守るためにも自治体が配布している
ハザードマップなどにも目を向けることが大切です。

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