新築の住宅を欠陥住宅にさせないための方法(見えない部分は:赤外線サーモカメラ)
今から10年近く前の2005年11月に、
国土交通省はグランドステージ川崎大師などの
首都圏のマンションを実名で公表し
建築基準法で定められている耐震強度を
3割しか満たしていないと説明しました。
これが、姉歯元建築士による耐震偽造事件スタートです。
あの事件以来、日本では建築基準法が厳しくなり
あれやこれやと点検・審査が多くなってきました。
しかし点検・審査が厳しくなってもまだ減らないのが欠陥住宅です。
一生に一度といわれるほどの大きな買物である住宅が
欠陥住宅なら一生の相当な部分を台無しにしてしまいます。
今回は、そんな欠陥住宅にならないための方法を
紹介していきたいと思います。
このように書くと「?」と思われる方もいると思いますが
欠陥住宅を作らせない方法の大部分は実は施主にあるんです。
まず、当たり前ですが大手ハウスメーカーに
頼んでいるから欠陥住宅は無い
…と安心することはできません。
ハウスメーカーの上位であるダイワハウスは
欠陥住宅関係で裁判を起こされて、裁判で負けた
…という過去があります。地元のローコストメーカーに対しては
欠陥住宅を心配する人が多いのに、大手ハウスメーカーになると
欠陥住宅であるなど夢にも思わない人が多かったりします。
話を戻して…欠陥住宅にさせない一番の方法は
意外かもしれませんが、建築中の現場にコツコツと通うことです。
そして、「?」と思う箇所は全て大工さんや現場監督に聞くことです。
しつこい!口うるさい…と言われるくらいが丁度いいです。
もし、現場監督がいないようでは危ないので、
ハウスメーカーや工務店の営業担当の人に
そのつど連絡を入れるのも大事です。
このように口うるさく言えば、現場監督のサボりが減り
結果手抜きも減っていきます。こんな当たり前なことを
…と思う方もいるかもしれませんが…
家作りをする方って子育て世代の若い方が結構多いので
旦那さんは仕事で現場に来ないし、奥さんも子育てで忙しい
・・・などの理由が重なって、
地鎮祭・上棟式以外は1回も建築現場に行ったことが無い
・・・なんて方が結構いるんです。
ただし、見えない部分もありますから、そのときは
赤外線サーモカメラ(赤外線サーモグラフィ)を
利用するのがいいです。値段は10万以上しますが
断熱材や雨漏りの防水施工のズサンなミスは
は面白いくらいあぶり出てきます。
ズサンなミスがはっきり出てきたら
ガッツリ抗議することだって出来ます。
そのときは、やられたらやりかえす倍返しだ!
・・・となるのでしょう。